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冬場の手入れ〜石灰硫黄合剤による消毒〜

今回は冬場にどのような手入れをしているのかご紹介します。

寒くなると盆栽は活動を一旦休憩するので、枝は伸びたりしません。

ですから手入れもあまりすること無いんじゃないかと思われるかも知れませんが、この樹が休んでる時期にしか出来ないこともあります。

その一つが石灰硫黄合剤による消毒です。

石灰硫黄合剤……どっかで聞いたような気がするけど思い出せない!という方は私が書いた「真柏のジン・シャリはどうして白いのか。」という記事をご参照あれ。

以前の記事でも書いたように真柏のジンやシャリを白くするためにも使うのですが、本来は殺菌や殺虫するために使われる農薬の一種です。

ではどうしてこの時期にしかできないのか説明します。

石灰硫黄合剤は非常に強力

ホームセンターや園芸店でも菌に効果的なタイプと害虫に効果的なタイプの農薬が販売されています。これらの多くは春・夏の菌や虫が活発に動く季節に散布しても大丈夫です。

ですが、石灰硫黄合剤は菌にも害虫にも効果がある、強い農薬なので樹が活発に活動している時期に散布すると薬害を起こしてしまう可能性があるのです。

そして、その石灰硫黄合剤をどのようにして盆栽に付けているかという……

浸けるのです!

もう一度言います。

盆栽を石灰硫黄合剤の希釈液の中に頭から浸けてしまいます。

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これが希釈した石灰硫黄合剤

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このように盆栽を逆さまにして幹の部分まで浸けます。

このとき盆栽が鉢から抜けて落ちないように注意します!

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そして、しばらく乾かします。

すると真柏のジン・シャリと同じように白くなります。

白くなったということは石灰硫黄合剤がしっかり付いて乾いたという証拠です。

数ヶ月すると徐々に白色は取れていきます。

ただし、石灰硫黄合剤のだんだん効き目も薄れていくので春から夏にかけては他の農薬でこまめに消毒してやります。

一つ言っておかなくてはいけないことがあるのですが、この石灰硫黄合剤といのは業者の方が買うような数十リットルという単位では販売されているのですが数百ミリリットルという単位での小分け販売は禁止されています。

え?じゃあ趣味で盆栽やってる人はどうしたらいいの?って話なんですが、近くに盆栽園があるのであれば、一度問い合わせてみると良いと思います。冬場になると石灰硫黄合剤で消毒をしているのでタイミングが合えば、相談にのってくれると思います。

冬場に石灰硫黄合剤での消毒が出来ない場合でも、ホームセンターや園芸店で販売されている農薬を春から夏にかけて定期的に散布しておくと効果があります。

ただ、なかなかそこまで時間をかけてあげられなかったり、めんどうに感じてしまうこともあると思います。盆栽=手間がかかるというのは事実なのですが、盆栽=めんどうくさいという印象を与えてしまっては非常に残念なので一言補足しておきます。

消毒をしなかったからといって樹が枯れる訳ではありません。消毒をすることで病気にかかるリスクを下げることは出来ますが、消毒をしても病気にかかることもあります。盆栽園ではなるべく病気にかかるリスクは避けたいのでここまで手間をかけています。趣味で楽しむ分には、ここまでやるかやらないかはあなたにお任せします。

まとめ

今回は石灰硫黄合剤による消毒について書きましたが、みなさんが出来る一番の予防は樹を元気な状態で管理しておくということだと思います。しっかり水をあげて、日に当ててやり、肥料もやる。日々の管理が病気にならないためには重要ということです。それなら自分にも出来そうな気がしませんか。ただ、それがなかなか難しかったりするんですけどね(笑)。

この記事を書いたライター

峯脩人
峯脩人
京都の盆栽園で2014年8月より修業中。
目標は海外進出です(あくまで目標)。

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