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土を使わない盆栽「AQUA BONSAI(アクア盆栽)」って何?

皆さん、はじめまして!アクア盆栽家の中島大輔といいます。

アクア盆栽!? 何それ?

そんな声が聞こえてきますので、まずは自己紹介を兼ねて「AQUA BONSAI(アクア盆栽)」とは何かをお話ししたいと思います。

 盆栽って水やりが大変…何とかならないのかな?

私はアクア盆栽家になる前は、TVディレクターや出版プロデューサーなどをしていました。徹夜、徹夜の毎日の中で‟癒し”を求めて盆栽にハマったのですが、家にはなかなか帰れない…。当然、盆栽はすぐに水切れで枯れてしまうことがしばしば…。

何とかならないかな…?

そうだ!水の中で育ててしまえば、水やりが必要なくなる!

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そんな思い付きから、盆栽の水耕栽培を始めたのが3年前。しかし、ここからが試練の道のりでした…。

「盆栽」って水耕栽培できるの?

この答えはYESです。ただし「条件」があります。

実験をしたところ、土から掘り起こした盆栽を、そのまま水の中にポチャッと入れただけでは、すぐに根腐れして枯れてしまいました。市販の液体肥料を入れてみても、結果は同じ。「盆栽の水耕栽培は不可能では…」そんな想いが募る日々…。

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枯れてしまった盆栽(黒松・赤松)

そこで、水耕栽培の研究者の方々に話を聞きに伺ったところ、土で育った植物の根はすぐには水耕栽培に適応しないということが判明!さらに、水耕栽培では、水質(PH値:酸性~アルカリ性)肥料成分・濃度(EC)を、その植物の生態に合わせて、ミリ単位で調整しないと育たないことがわかりました。そこで、実験方法を変更。栽培条件を変えて、科学的な生育データを収集し、分析することを始めました。

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水質・肥料の条件を変えた実験風景(黒松)
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樹種ごとに水質データを収集・分析

水質や肥料の成分・濃度などを変えて実験を繰り返したところ、ようやく2年目に盆栽の水耕栽培に適した水質(PH値)と肥料(EC値)の数値を発見することができ、盆栽の水耕栽培に適した栄養剤の開発に成功。さらにその1年後、特殊な装置を使用することで、土で育てた盆栽から水耕栽培に適する根を発根させることにも成功しました。

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水耕栽培に適した根を生やしたカエデ
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発根を促す特殊な循環装置
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AQUA BONSAI専用の栄養剤

これにより2015年にAQUA BONSAI(アクア盆栽)」が誕生し、今年より発売に向けて、本格的に始動を開始しました。

新感覚!ガラスの器で育てる新しい盆栽

土を使わずに水で育てるアクア盆栽の特徴は何といっても、その「器(盆器)」です。

器はすべてガラス製!水の透明感を楽しむと同時に、普段あまり見ない盆栽の力強い根も楽しんでもらいたいと思い、ガラス作家さんたちがすべてハンドメイドで制作しています。

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ガラスの器にすることのメリットは、他にもインテリア」として、どんな空間にもマッチすることができるという点です。従来の陶器の盆器ですと、どうしても和っぽくなり過ぎてしまい、和の要素が少ない家のリビングや飲食店、ショップなどの場合、なかなかフィットしないケースが多いと感じます。しかし、ガラスだと、そんな垣根をフラットにしてくれます。

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シリーズ名「KOKE(苔)」
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シリーズ名「SHIZUKU(雫)」
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シリーズ名「RYUU(流)」
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シリーズ名「KUU(空)」

また、土を使わないことから、非常に衛生的なので、こうしてキッチンやダイニングテーブルの上に置いてもOKなのも大きなメリットです。しかも、水替えは1週間に1なので手間いらず。もう水切れで枯らす心配もありません!

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土を使わず、水で育てる、全く新しい盆栽「AQUA BONSAI(アクア盆栽)」。

次回は、「アクア盆栽の育て方」など、アクア盆栽の魅力をドシドシご紹介していきますので、お楽しみに!

この記事を書いたライター

中島大輔
中島大輔Twitter:@aqua_bonsai
アクア盆栽家。2015年に「盆栽」と「養液(水耕)栽培技術」を融合させた、全く新しい盆栽「AQUA BONSAI(アクア盆栽)」を立ち上げる。現在は AQUA BONSAI 代表として、製品販売や商業施設・店舗などへのオリジナル製品開発、展示会・イベントなどのプロデュースまで幅広く手がける。
日本の伝統工芸への関心も強く、全国各地の伝統工芸とコラボした製品も開発し、日本のみならず海外へも発信中。
AQUA BONSAI http://www.aquabonsai.jp/

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